和田中学校流 最強の学校支援本部のつくり方

    ●学校支援本部って何?

    学校支援本部とは、単一学校内における地域のボランティアと学校とのインターフェースです。
    学校を支援したい人は学校支援本部を通して学校を支援することができます。
    また、学校は先生をサポートするマンパワーを学校支援本部を通して得ることができます。

    学校支援本部が提供するサービスは、学校の先生がそれを担うと
    授業や補習、部活動などのメイン業務に支障が出る仕事領域を扱います。
    学校の運営を補完し、学校を活性化する仕事です。

    学校支援本部主催の独自の事業を行うこともできます。
    活動時間は主に放課後や土曜日、夏休みなど、通常の学校の授業時間帯以外の時間です。
    活動場所は学校内になります。

    学校支援本部は事務局長をトップとして、各事業ごとの事務スタッフによって支えられます。
    諸活動をサポートするメンバーを事務局の実行委員が機動的に割り当てます。
    具体的な構成メンバーは、PTAのOBやOG、学校の卒業生、学生(とくに教員になりたい教職課程の学生)、社会人など多岐にわたります。

    ●藤原和博元校長が語る学校支援本部の役割

    藤原和博校長一昔前は、教員は授業を教え、部活動の指導をして土曜日の課外活動を行っていれば文句は言われない時代でした。
    学校の役割は子どもを社会化することですが、学校の外には家庭と地域社会があってその三者で教育を担っていたから学校の仕事は三分の一の分担でした。
    ところが、今、家庭内には友達のような親しかいなくなってしまった。家庭が、子どもがもまれる社会でなくなってしまった上に、地域社会も崩壊して子どもを社会化する機能を失ってしまっています。そのぶん、すべて学校に期待される時代になり、教員の負担は三倍になりました。
    これでは、教員は期待に押しつぶされてしまいます。
    私は、九割の教員は以前と同様に授業と部活(中学校)や放課後遊び(小学校)を中心とする生活指導に専念してもらえれば良いと考えます。総合学習や土曜日の学習、図書室や校庭の緑の世話までさせたらオーバーワークで肝心の授業がおろそかになります。その代わり、一割の教員をネットワーク型の教員として育成し、授業と部活動以外の仕事を、地域を巻き込みながらやってもらう。だから、家庭と地域が担っていた社会化機能を補完するために、学校に学校支援本部を設立し、その担い手を学校に呼び込むことを提案します。
    和田中の場合は、外の世界への出島として[よのなか]科の授業公開を行い、毎週公開授業のある学校づくりを目指しています。そうすると、学校教育改革や地域社会の復興に関心のある人が集まり学校や教員とのネットワークが生まれます。地域の志のある人たちと一緒に学校支援本部をつくり、学校を支援してもらうことで、教員は従来の仕事に専念することができると考えています。現に本校では、図書室や、土曜日の学校運営などには、教師は一切関わっていません。
    まずは、自分の授業をサポートしてくれる五人の協力者を探すことが、学校支援本部設立への第一歩となるでしょう。

    ▼むかしの先生の仕事(家庭と地域社会と学校が三つどもえで子どもを社会化した)



    ▼今(家庭が少子化、核家族化で子どもの社会化機能を失い、地域社会も弱体化して社会化機能を著しく減退させた)



    ▼先生だけではムリ!!<ネットワーク型学校への移行が必須>